うつぎだいみょうじん
宇津木大明神
参拝者が絶えない伝説のイボ取り大明神
遠州地方にはイボ取りにご利益のある神様、仏様が各地にある。ここではそのうちのひとつ、今でも参拝客が絶えない浜松市東区西塚町の宇津木山大明神をご紹介する。西塚町の裏通りにある長久寺の境内にあるのだが、長久寺とは何の関係もない。昭和48年の区画整理で移動されたものだ。この大明神には次の様な伝説がある。今は昔、全身イボだらけの六部(巡礼僧)が西塚まで辿り着いた。雪吹きすさぶ厳しい寒さの中、昼間に貰ったもみぬかを松の木の下に敷き眠ったが、凍え死んでしまった。六部の持っていた杖には書置きが縛り付けてあり、そこには『私を弔ってくれる人がいらっしゃるなら願いを聞き届けましょう。その代わり、イボが取れたらもみぬかを一升供えて下さい』と綴ってあった。地域の人に祀られた六部は、うつぎ様として今日も伝説そのままの願掛け信仰の大明神として生きている。
- 宇津木大明神(うつぎだいみょうじん)
- 静岡県浜松市東区西塚町278
- 神社
- 旅の六部
- いぼとり
いぼとり
長久寺
隣接する長久寺は、宇津木大明神とは何の関係も無いが、宇津木大明神のお陰で、お寺の参拝客も増加傾向にあるという。