うぶぎぬじんじゃ
初生衣神社
機織りの神様・江戸時代に建てられた趣深い草ぶきの織殿
うぶぎぬ神社と読む。地元ではおんぞ様と呼ばれているそうだ。ご祭神は天棚機姫命で、遠州織物発祥の地として織物業関連の人々への崇敬が厚い。八百年の昔から伊勢の皇太神宮へ神衣となる絹布を織って献上してきたという由緒ある神社で、毎年四月十三日におんぞ祭りという祭事が執り行われる。改築された拝殿の奥に享和元年(1801年)に建てられたという草ぶきの織殿がある。鬱蒼とした木々の緑と木漏れ日に古い社がとけこみ、その光景は当時の雰囲気を垣間見ることができる数少ない神社であると撮影取材中に深く感じたのを思い出す。現在も浜松の織物関係者の信仰を集める、遠州地域唯一の機織りの神様である。
- 初生衣神社(うぶぎぬじんじゃ)
- 静岡県浜松市北区三ケ日町岡本698
- 053-525-1835
- 神社
- 天棚機姫
- 機織り
- 神札
- http://ubuginu.jp/html/about.html
機織り
織殿
享和元年(1801年)に建てられたという草ぶきの織殿。中には古式の織機と、「太一御用(伊勢皇太神宮の御用という意味)」ののぼりが納められている。