りょううんじ
西湖山 龍雲寺
康仁親王開基の歴史古き禅苑
佐鳴湖東岸にある豊かな森を背景に長い白壁が続く境域を抱く、西湖山龍雲寺は臨済宗妙心派の古刹である。開基は後醍醐天皇の二代前の天皇、後二条天皇の系列を組む康仁親王である。康仁親王は折からの南北の争乱の影響を避け、当時南朝方の荘園のあった佐鳴湖畔に移り、草庵を構えた。それが龍雲寺の開創といわれれている。南北朝から江戸時代の初期にわたり波乱の寺史を重ね、元禄の頃に中興され、現在に至っている。本堂は銅ぶきの入母屋造りで、元禄年間に建立したものに何度か修復を重ねたもので、近年では昭和58年に大修理が施されている。ご本尊は阿弥陀如来で下品中生を示している木造の座像で、かなり古い年代に造られたものだという。戦火や人災の度に持ち出され難を逃れてきたもので人々の信仰の厚さが伺える。康仁天皇の五輪塔には水子供養の仏様が祀られており、香華を持った見受けられる昨今である。
- 西湖山 龍雲寺(りょううんじ)
- 静岡県浜松市西区入野町4702-14
- 053-447-1231
- 寺
- 臨済宗
- 阿弥陀如来
- 永代供養、水子供養、ペット供養
- http://www.ryouun.com/
永代供養、水子供養、ペット供養
薬師堂
比叡山より勧請された薬師如来・日光月光菩薩・十二神将などが祀られている。