一生のお願い〜花火で有名な疫病除けの神様〜

地元でお天王様と親しまれ、夏の花火で有名な神社。天王宮の天王は牛頭天王のことで、ご祭神の素戔鳴尊の別名である。遠い神代の昔、牛頭天皇が南蛮国に住む疫病神、金神を討伐するために出兵したが、長旅と食糧不足により、苦戦を強いられた。その時、蘇民将来という人物が兵糧として小麦を奉納してくれたおかげで持ち直し、無事金神を討つことが出来たという。この故事により、氏子は八月の大祭までに神前に小麦を奉納し、厄除けの門札を門口に張り厄除けを祈願するため、この神社の大祭は別名、小麦祭りと呼ばれている。天王中、天王西、天王東、中田町の各町の法被の絵柄はそれぞれビワ、キュウリ、ナス、カボチャであり、これは昔、この一帯に疫病が流行した時、それぞれの地域が前出の食物の禁食を神前に誓ったところ、無事疫病が治まったという言い伝えから各町の法被の絵柄とされた。本殿の西側にある御久和稲荷は古来より一生に一度だけのお願いをかなえてくれるという言い伝えがある。ここぞという時に、練りに練った一生のお願いを熟考し、お参りして頂きたい。

• 大歳神社（天王）(おおとしじんじゃ)
• 静岡県浜松市東区天王町1484-1
• 053-421-6447
• 神社
• 素戔鳴尊、櫛稲田媛命、事代主命
• 疫病除け、家内安全、五穀豊穣
• 疫病除け門札

疫病除け、家内安全、五穀豊穣