まんふくじ
松屋山 万福寺
伝説の身代わり地蔵 交通安全祈願の穴場スポット
松屋山萬福寺は六間道路沿いにある曹洞宗の禅刹で、本山にあたる天林寺(中区下池川町)の三世満室長円和尚が開創した。室町中期から続く歴史重き寺である。一度戦災により焼失しており、現在の本堂は昭和三十年に再建されたものである。萬福寺境内に祀られている黒衣地蔵には、身代わり地蔵の伝承がある。当時の城主の一行がこの地域の稲田を通りかかった時、光る稲を見つけ、その根元から黒い地蔵尊を掘り出した。地蔵尊を掘り出し、家に持ち帰った勘右衛門という男が、夢のお告げ通り萬福寺にこの地蔵尊を祀った。一年後、ある武士に無情な刃を向けられ、切り捨てられたはずだったが、ふと気がつくと無傷で生きていた。お地蔵様のご利益かと思い、その足で萬福寺にお礼詣りに出向いたところ、地蔵尊の右肩から左脇にかけて刀傷ができていた…というものである。以来、身代わり地蔵の霊験は広がり、現在では交通安全の祈願をする人が多く、秋のお祭りには檀家の人たち以外にも参詣者が訪れ、賑わいをみせている。
- 松屋山 万福寺(まんふくじ)
- 静岡県浜松市中区八幡町685
- 053-461-9688
- 寺
- 曹洞宗
- 黒衣地蔵菩薩
- 交通安全、諸病退散、厄難身代わり
- 身代わり地蔵のお札
交通安全、諸病退散、厄難身代わり
身代り黒衣地蔵尊
身代わり伝承が有名な黒地蔵が祀られる黒衣地蔵堂内部。赤い提灯や、彩り豊かな飾り付けが印象的。