安産と子授けの女性の神様

浜松市内には子安神社という同じ名前の神社が子安町と白鳥町にある。今回ご紹介するのは白鳥町の子安神社である。両社とも祭神は『木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)』である。この祭神は桜の花にたとえられるほどの美人として有名な女性の神様で、古来から縁結び、子授け、安産の神様として人々から親しまれてきた。この神社には昔から男子が生まれれば五十五日以内に鎌を、女子の場合には三十三日以内にひしゃくをお礼として奉納するという珍しい風習がある。男は成長して立派な農家に、女はしっかりと家事が切り盛りできるようにという願いが込められているのだろう。今は実物の鎌やひしゃくは使用せず、紙にそれらが描かれた紙絵馬を奉納するそうだ。子供が欲しい、安産を願う若いご夫婦に詣でて頂きたい神社である。

• 子安神社(こやすじんじゃ)
• 静岡県浜松市東区白鳥町1350
• 神社
• 木花之佐久夜毘売命
• 子授け、安産
• 腹帯、鎌・ひしゃくの絵馬、その他お札

子授け、安産