厄除けで霊験あらたかな平口のお不動様

宮口の庚申寺と並んで浜北区の庶民信仰の寺と言えば平口の不動寺である。地元の人々からお不動様と呼び親しまれているこの寺は、細江町の初山宝林寺を開いた独湛和尚の法弟である亘虚禅師が、奈良時代に名僧行基により霊場として開かれた不動山に、黄檗宗の寺院として中興したものである。石段を登るとご本尊である不動明王が祀られた本堂があり、手前には大聖不動明王という銘の大香炉がある。この不動明王は行基作のものである。言い伝えによると、聖武天皇の時代に行基がこの地を訪れた折、周辺の里では疫病が蔓延し、人々が苦しんでいた。そこで行基は不動山にある不動の滝で身を清め、不動明王の像を刻み疫病退散の祈願をしたところ、たちまち疫病が治ったという。近年では交通安全や土木事業関係者の人々が不動寺のお守りである戦玉除けのお守りを貰いに来るそうである。戦時中、このお守りを持った兵士を機銃の弾から守ったという言い伝えがある。厄除けのお不動様は古来奈良時代の昔から、この地の人々の守護神として今もあがめられている。

• 瀑布山 不動寺(ふどうじ)
• 静岡県浜松市浜北区平口5052
• 053-586-3205
• 寺
• 黄檗宗
• 不動明王
• 厄除け祈願、開運、交通安全、無病息災、合格祈願、学業成就
• お守り(身代わり)、病気封じの御箱

厄除け祈願、開運、交通安全、無病息災、合格祈願、学業成就