ふでんいん
松龍山 普伝院
実績豊富な商売繁盛の安間稲荷 美人の願掛けも
地元では安間稲荷として親しまれる普伝院は、慶長元年(1596年)に現在の浜松市南区飯田町にある稲荷山龍泉寺から観請したもので、特に商売繁盛に霊験があるといわれている。実例として、浜松に実在するある機械工作メーカーの社長の祖先が、日頃信仰しているこの安間稲荷にどのような商いをすれば成功するかとお伺いをたてたところ、当時この地で隆盛を誇っていた繊維業や木材関係の仕事ではなく、カネヘン(漢字の部首)関係の仕事をせよとのお告げを頂いた。脱サラした祖先は早速その道へ進み、努力を重ねたところ、この地方で有数の機械工作メーカーに成長したそうである。そのような実話が存在する故、特に商工業者の商売繁盛の参拝が盛んなお稲荷様である。また稲荷堂の南側にある延命地蔵堂には明治時代に廃寺となった松旧寺から移された延命地蔵様と、この地方で戦った徳川軍と武田軍の戦死者を弔うために村人が浄財を出し合い祀った木彫りの千体仏が安置されており、こちらはイボや顔のシミ取り、美人の願掛け地蔵といわれている。
- 松龍山 普伝院(ふでんいん)
- 静岡県浜松市東区安新町126
- 053-421-0908
- 寺
- 曹洞宗
- 安間稲荷大明神、延命地蔵菩薩
- いぼとり、顔のシミとり
いぼとり、顔のシミとり
延命地蔵堂
内部には木彫りの千体仏が段をなして並ぶ。この千体仏はこの付近で戦った徳川と武田両軍の戦死者を弔うために村人が浄財を出し合って祀ったとされている。