ほうりんじ
初山 宝林寺
遠州有数の黄檗宗寺院
中国の僧、独湛禅師によって開創された初山宝林寺は遠州を代表する黄檗宗の禅刹である。その仏殿は中国風のきわめて特色ある伽藍として、背後にある方丈と共に重要文化財の指定を受けている。寺が開かれたのは寛文四年(1664年)五月、現在の北区細江町付近一帯を領していた旗本近藤登之助貞用が独湛禅師を招き、開いたものである。本堂の釈迦如来を中心に、右に阿南尊者、左に迦葉尊者、そして両側の並ぶ二十四天の善神は見た者を法灯に誘う見事な光景である。また寺には数多くの書画が伝わっており、文化財にしていされるものが多数あるのも特徴で、黄檗宗に関わる古来中国建築、美術様式が豊富に取り込まれた、文化財観賞という、違う意味でも詣でがいのある寺と言えよう。宝林寺は独湛禅師が京都に去ったあとも法弟達によって法灯が守られ、大雄寺(浜松市中区天神町)をはじめとする末寺が開かれていった。
- 初山 宝林寺(ほうりんじ)
- 静岡県浜松市北区細江町中川65-12
- 053-542-1473
- 寺
- 黄檗宗
- 釈迦牟尼仏
- 商売繁盛祈願、開運祈願
- お守りなど
- http://www.oubaku.org/shosan/
商売繁盛祈願、開運祈願
山門
急勾配の石段を登りきると山門があり、隠元禅師の筆による初山と揮毫された扁額が掲げられている。