はままつじょう
浜松城
徳川家康と浜松を結んだ城〜浜松で最も身近な由緒ある名跡〜
浜松城は、徳川家康が遠州攻略の拠点として築いた城で、元亀元年(1570年)6月に入城し、17年間在城した。東西600メートル、南北650メートルの規模で、南の東海道に大手門が開き、東から西へ三之丸、二之丸、本丸、天守台と連なり、順次高さを増す。家康の後、城主は代々普代の大名が勤め、在城中に老中まで栄進した人が多い。中でも天保の改革で有名な水野越前守忠邦の名はよく知られている。江戸に幕府が開かれてからは、代々の諸大名にこれを守らせ、浜松藩政約260年の間に再任を含めて25代の城主が在城した。在城中に老中に5人、大阪城代に2人、京都所司代に2人、寺社奉行に4人(兼任を含む)が登用されており、そのことから、浜松城が出世城ともいわれるようになった。明治維新以後、城郭は壊され、すっかり荒廃していたが、昭和33年春浜松市民の努力が結実し、旧天守閣跡に新天守閣が再建され、昭和34年6月1日市の史跡に指定された。
- 浜松城(はままつじょう)
- 静岡県浜松市中区元城町100-2
- 053-453-3872
- 名所・史跡
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