はままつはちまんぐう
浜松八幡宮
天然記念物の大楠と由緒正しき史譚
浜松市街地にありながら戦禍の影響を受けなかった浜松八幡宮は松や楠、椎の大木が生い茂り、市の保存樹林に指定されている。仁徳天皇の時代に許部の里(現在の浜松市南区小沢渡町)に創建された許部神社が天慶元年(938年)に曳馬の里に遷座して現在の八幡宮になったと伝えられる。元亀三年、三方原の合戦に敗れた徳川家康が社殿右側にある楠の大木の洞穴に身をひそめ、無事浜松城に逃げ帰ることができたという伝説のほか、いくつものいわれがある楠の大木もお宮参りの際には是非ご覧頂きたい。江戸時代には浜松城の鬼門鎮守の氏神として将軍家の祈願所となり、毎年八月十五日の天下祭には幕府より使者が派遣されて武運長々の大祭を行ったといわれる。戦前は郷社として、現在は一等級神社として会社や組織をあげての祈願祭、選挙の際の出陣式にと参拝者が絶えない。境内西側には『浜松は 出世城なり 初松魚』の一句を刻んだ松島十湖の有名な句碑がある。
- 浜松八幡宮(はままつはちまんぐう)
- 静岡県浜松市中区八幡町2番地
- 053-461-3429
- 神社
- 玉依比売命、品陀和気命など多数
- 合格祈願、開運祈願、商売繁盛、交通安全、 病気平癒、初宮参り、七五三祈願
- 交通安全他多数
- http://www.hamamatsuhachimangu.org/
合格祈願、開運祈願、商売繁盛、交通安全、 病気平癒、初宮参り、七五三祈願
雲立の楠(天然記念物)
三方原の合戦に敗れた徳川家康が社殿右側にある楠の大木の洞穴に身をひそめ、無事浜松城に生還することができたが、その時楠の上に瑞雲が立ち上ったという故事から命名されたという。